IPCCについて

AR6へ向けたIPCC体制

組織構成

 IPCC第42回総会(2015年)において、第6次評価報告書(AR6)へ向けた新体制が成立した。新体制の構造および各作業部会(WG)とインベントリー・タスクフォース(TFI)の役割は現在、以下のとおりである。

IPCC組織図
作業部会(WG)名 役割
第1作業部会(WG1) 自然科学的根拠(The Physical Science Basis):
気候システム及び気候変化について、全球的規模のみならず、地域的規模にも重点を置き、評価する。
第2作業部会(WG2) 影響、適応、脆弱性(Impacts, Adaptation and Vulnerability):
生態系、社会・経済、保険等の分野における影響や感受性・適応性などの脆弱性について地域的規模に重点を置いて評価する。
第3作業部会(WG3) 緩和策 (Mitigation of Climate Change):
緩和適応策に関する、科学・技術、環境、社会・経済の各面についての評価のほか、各WGにわたる横断的事項の方法論的面の評価を行う。
インベントリー・タスクフォース(TFI) 各国における温室効果ガスの排出量・吸収量の目録に関する計画の運営委員会。
技術支援室(Technical Support Unit (TSU)) 技術的面に関する事務局。各作業部会及びインベントリー・タスクフォースに設置されている。

 新IPCCビューローは、議長1名、副議長3名、WGは、共同議長2名と副議長7~8名、それにインベントリー・タスクフォースの共同議長2名の合計34名で構成されている。また、IPCC執行委員会(Executive Committee)は、総会と総会の間の期間において、総会に代わる執行に当たっており、メンバーは、IPCC議長、副議長、および各WGとTFIの共同議長の12名で構成されている。(http://www.ipcc.ch/organization/organization_structure.shtml

 第1作業部会(WG1)のビューローは以下の通りである。

共同議長(Co-chairs) Valérie Masson-Delmotte (フランス)
Panmao Zhai (中国)
副議長(Vice-Chairs) Edvin Aldrian (インドネシア)
Fatima Driouech (モロッコ)
Gregory Flato (カナダ)
Jan Fuglestvedt (ノルウェー)
Muhammad Tariq (パキスタン)
Carolina Vera (アルゼンチン)
Noureddine Yassaa (アルジェリア)

運営費

 IPCCは、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)との協力の下設立され、その運営費は、“IPCC Trust Fund”への加盟国等の "Contribution"(拠出金)という形で賄われている。

国内体制

 日本国内においても、各省庁を中心にAR6に向けての体制が整えられており、第1作業部会(WG1)は、文部科学省と気象庁が担当している。文部科学省では、わが国の温暖化予測モデル研究機関・研究者間の連携・協力をはかり、AR6に貢献するため、IPCC WG1に関する国内の支援・協力体制を整備している。また、一般財団法人日本気象協会は、文部科学省の委託事業により、WG1国内支援事務局を運営している。現在の各作業部会と主な担当省庁、及びその国内支援事務局は下図のとおりである。(平成29年度)

IPCC/AR6への国内体制