IPCC AR5について

AR5へ向けたIPCC体制

国際体制

組織構成

IPCC第29回総会(2008年)において、第5次評価報告書(AR5)へ向けた新体制が成立した。
その後の追加的決定により、新体制の構造および各作業部会(WG)とインベントリー・タスクフォース(TFI)の役割は現在、以下のとおりである。

IPCC組織図
作業部会(Working Group)名 役割
第一作業部会(WGI) 自然科学的根拠(The Physical Science Basis):
気候システム及び気候変化について、全球的規模のみならず、地域的規模にも重点を置き、評価する。
第二作業部会(WGII) 影響、適応、脆弱性(Impacts, Adaptation and Vulnerability):
生態系、社会・経済、保険等の分野における影響や感受性・適応性などの脆弱性にてついて地域的規模に重点を置いて評価する。
第三作業部会(WGIII) 緩和策 (Mitigation of Climate Change):
緩和適応策に関する、科学・技術、環境、社会・経済の各面についての評価のほか、各WGにわたる横断的事項の方法論的面の評価を行う。
インベントリー・タスクフォース(TFI) 各国における温室効果ガスの排出量・吸収量の目録に関する計画の運営委員会。
技術支援室(Technical Support Unit (TSU)) 技術的面に関する事務局。各作業部会及びインベントリー・タスクフォースに設置されている。

現在のIPCCビューローは、議長1名、副議長3名、WG1およびWG2は、共同議長2名と副議長6名、WG3は、共同議長3名と副議長6名、それにインベントリー・タスクフォースの共同議長2名の合計31名で構成されている。また、IPCC執行委員会(Executive Committee)は、総会と総会の間の期間において、総会に代わる執行に当たっている。メンバーは、IPCC総会議長、副議長、および各WGとTFIの共同議長の13名で構成されている。(http://www.ipcc.ch/organization/organization_structure.shtml
第一作業部会(WG1)のビューローは以下の通り。

Co-chairs Thomas Stocker (Switzerland)
Dahe Qin (China)
Vice-Chairs Abdalah Mokssit (Morocco)
Fatemeh Rahimzadeh (Islamic Republic of Iran)
Francis Zwiers (Canada)
Fredolin T. Tangang (Malaysia)
David Wratt (New Zealand)
Jean Jouzel (France)

運営費

IPCCは、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)との協力の下、設立され、その運営費は、"IPCC Trust Fund"への加盟国の"Contribution"(拠出金)という形で賄われている。

国内体制

日本国内においても、各省庁を中心に、AR5に向けての体制が整えられている。国内の第一作業部会(WG1)管轄省庁は文部科学省と気象庁である。文部科学省では、わが国の温暖化予測モデル研究機関・研究者間の連携・協力をはかり、AR5に貢献するため、IPCC WG1に関する国内の支援協力体制を整備している。現在の各作業部会と主な担当省庁、及び、その国内事務局は下図のとおりである(平成26年度)。

IPCC/AR6への国内体制